巨人・原監督が3回1失点の畠に苦言「なかなか秀でた力というものが見えない」

成長が見えない畠に苦言を呈した巨人・原監督

巨人・原辰徳監督(62)が27日、広島との練習試合(那覇)の3番手で登板した畠世周投手(26)に苦言を呈した。

畠は6回から3イニングに登板し、結果こそ3回1失点でまとめたものの三者凡退は一度もなく、毎回の5安打を許し、四球も2個与えた。原監督は「本来なら抜けた、秀でたところを『宮崎組』の畠とかに見せてもらいたいところだけど、なかなか秀でた力というものが見えないところに、ちょっと地団駄を踏んでしまう」とチクリとやった。

キャンプは28日で打ち上げとなり、今後は3月26日の開幕に向けてこの日先発した菅野をはじめサンチェスら、今月中旬まで「S(スペシャル)班」として調整していた実績ある投手の登板機会が増えてくる。高いレベルで競争し、開幕ローテを選定したい首脳陣としても、キャンプを宮崎でスタートさせた若手中心のメンバーたちには、少ないチャンスでアピールしてもらわないと困った事態となる。

しかも、大卒の畠は今季で5年目。それだけに原監督は「やっぱり秀でたところを彼には期待しているからね。その前に(2番手で)放った横川とは(立場が)違うからね」ともクギを刺すことも忘れなかった。次回登板では指揮官をうならせる快投を披露したいところだが、果たして――。

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