【新日本】オカダがEVIL成敗! IWGP戦線復帰宣言「つまんないでしょ、2冠戦」

EVILにドロップキックをブチ込んだオカダ(右)

新日本プロレス27日の大阪城ホール大会で、オカダ・カズチカ(33)がEVILとのスペシャルシングルマッチで勝利を収めた。

昨年「NEW JAPAN CUP」でバレットクラブの介入の末に敗れたオカダにとってのリベンジマッチ。案の定、この日もセコンドのディック東郷(51)がたびたび介入してくるが「乱闘肯定派」を宣言したオカダは、その言葉通り「1対2」でも屈しなかった。

レフェリーが失神したスキにワイヤーチョーク攻撃を仕掛けてきた東郷をコーナーパッドが外れて金具むき出しのコーナーに激突させると、ツームストーンパイルドライバーでKO。マネークリップでEVILを締めあげていく。

執念を見せるEVILにロープブレークされ、首折り弾で反撃を許してしまうが、ここからが真骨頂だった。レインメーカーとEVIL(変型大外刈り)を狙う応酬から、開脚式ツームストーンパイルドライバーがさく裂。最後は1月4日東京ドーム大会で解禁したレインメーカーを決めて、暗黒王を葬った。

昨年の遺恨を清算したオカダは試合後のリング上で「そろそろ行っていいよね? IWGPの戦いに行っていいよね。でも大人の世界には正しい順序があるから、次から始まる『NEW JAPAN CUP』(3月5日、後楽園ホールで開幕)を優勝してあの戦いに入っていこうと思います」と、王座戦線再出撃を宣言。さらには「俺はみんなの気持ち、分かってるよ。『2冠戦、つまんねえな』って。俺がここ大阪で(ファン)投票しようって言ってしまってからつまらない戦いが始まってしまって、じゃあ誰の責任? 俺の責任でしょう」と、自身がIWGPを奪還して再び団体を牽引することを誓った。

IWGPヘビー級&インターコンチネンタル2冠王座を巡っては、統一を掲げる王者・飯伏幸太(38)に反発する内藤哲也(38)が28日の大阪城大会でIC王座単体に挑戦し解体を狙っている。だが、この流れをオカダは「だってもう、つまんないでしょっていう、2冠戦。何で誰も口に出さないのかな。2冠戦で楽しんでる2人たちが明日やるだけであって。統一だとかICだけだとか、そんなの関係なく強いヤツがベルト巻けばいいんですよ。なんか違うことで戦って『それってプロレスなの?』って」とバッサリ。

「強ければNJCに優勝して、IWGP戦って、強ければチャンピオンになるだけですから。そこに向かって、みんなが『楽しかったね』って言うようなプロレスをしてきたい」と豪語していた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社