八戸で3月スピードスケート今季最終戦/高木菜選手らナショナルチーム抱負「五輪で結果出す」

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左上から時計回りに高木選手、新濱選手、佐藤選手、ウイリアムソン選手、押切選手、村上選手

 平昌五輪スピードスケート金メダルの高木菜那選手(28)=日本電産サンキョー=や佐藤綾乃選手(24)=ANA、男子500メートルの日本記録保持者・新濱立也選手(24)=高崎健康福祉大職=らが所属する日本スケート連盟ナショナルチームが、27日までに東奥日報などのリモート取材に応じた。一線級のスケーターたちは青森県八戸市のスケート環境や開館2季目の屋内スケート場「YSアリーナ八戸」について、「トップを目指せる環境は整っている」などと印象を語った。

 ナショナルチームは現在、3月6、7日に同アリーナで開かれる今季最終戦「長根ファイナルスピードスケート競技会」に向け、市内で調整中。高木選手は「オープン当初はタイムが出にくいと感じたが、来るたびに良く滑るようになり、記録にも表れてきている」とリンクの“成長ぶり”を称賛。スケート界全体の課題となっている競技人口の減少については「私たちにできるのはオリンピックで結果を出し、小さい子が競技を始めるきっかけとなること」と五輪金メダリストとしての責任感をのぞかせた。

 八戸市は「氷都」を標ぼうしながら競技力では北海道や長野県勢の後塵(こうじん)を拝している。新濱選手は「(地域間の実力差は)選手一人一人がトップを目指せる環境があるかないかの違い」と説明。天候に左右されない屋内リンクができたことで同市の練習環境は整ったとし、「あとは選手のやる気と指導者の技術力にかかっている」と強調した。

 同アリーナで2月19~21日に予定されていた青森県初の本格的な世界大会「世界ジュニア選手権」が新型コロナウイルスの影響で中止となった。佐藤選手は「DJや照明、音楽の選び方一つで観戦の楽しさや選手のモチベーションが変わる。もし今後、八戸市で世界大会が開かれたら、海外の手法を参考にたくさん盛り上げてほしい」と期待した。

 ウイリアムソン師円選手(24)=日本電産サンキョー=はいずれも同市開催となった高3のインターハイと昨季の全日本距離別選手権で優勝。今月に同アリーナで行われた記録会でも頂点に立ち「自分が勝つのはいつも八戸だな」と振り返った。4人のほか、村上右磨選手(28)=高堂建設=と押切美沙紀選手(28)=富士急=も取材に応じ、八戸市の印象や思い出を語った。

 長根ファイナルの500メートルと1000メートルに出場する高木選手は「コロナでレースの多くが中止になる中、大会を開催してもらい、本当にありがたい。『もう一度見たい』と思えるような迫力のある滑りをし、自粛に疲れた観客の心をリフレッシュさせたい」と意気込んだ。