阪神ドラ3・佐藤蓮がヤクルト戦で無失点デビュー「ストレートで抑えられたのは良かった」

阪神のドラフト3位ルーキー・佐藤蓮投手(22=上武大)が28日の練習試合・ヤクルト戦の8回に救援登板。1イニングを無安打1四球無失点に抑え自身の対外試合デビュー戦を飾った。

7日に行われた紅白戦(宜野座)では、9回から登板するも制球を大きく乱し4四死球2失点と大荒れの内容。予定の1イニングを投げ切ることなく首脳陣に試合を途中で打ち切られるなどホロ苦い思いもした。だが、その後の地道なフォーム改造も奏功したようで、この日は終始安定した投球を披露。「緊張しましたがクヨクヨ考えるのもアレなので、ミットめがけて腕を振って投げようと思った。ストレートで抑えられたのは良かった」と振り返った通り、この日は身上の剛速球で押す力の投球を披露。最速149キロの力感ある直球で相手打線を抑え込んだ。

このキャンプを通し、何かと佐藤蓮を気遣ってきた矢野監督も「俺もドキドキしながら見てた(笑い)。きょうがアイツにとっての本当のスタート。思い切って腕を振って投げ込めてたね」と笑顔。“愛弟子”の刻んだ確かな一歩に目を細めた。

© 株式会社東京スポーツ新聞社