巨人・陽岱鋼がキャンプ最終日に意地のバックスクリーン弾!原監督「存在感が出てきた」

特大2ランを放った陽岱鋼

巨人・陽岱鋼外野手(34)が28日、DeNAとの練習試合(那覇)で意地の2ランを放った。

本来ならば、“幻”に終わっていたかもしれない。バックスクリーン弾が飛び出したのは、4―1で3点リードした9回裏の攻撃。練習試合の特別ルールでなければ、すでにゲームセットとなり、打席が回ってくるはずはなかった。ただ、陽岱鋼はFA加入後も打撃が安定せず、今キャンプ中も居残り特打などで懸命にトンネルの出口を探ってきた。少ないチャンスでアピールが不可欠だ。

そして巡ってきた二死一塁の場面。平田が投じた外角低めの147キロ直球を叩き、那覇の空にアーチをかけた。原監督は「岱鋼も前半、宮崎ではちょっとアレだったけど、非常に存在感が出てきましたね。積極的な走塁も含めてね。彼がそういう位置に加われば、チーム力は上がると思いますね」と評価した。

不振にあえいだ陽岱鋼が外野争いに加われば、チーム内競争はますますヒートアップし、相乗効果も期待できる。「後がない」と危機感を口にしていた陽岱鋼に会心の笑顔は見られなかったが、この一発をキッカケに上昇気流に乗れるか――。

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