中日・木下雄の大胆行動「面識ないのにマー君アタック成功」を評価する声

田中将大(左)と話す木下雄介

リリーフで鍛えた度胸の賜物か。中日・木下雄介投手(27)が28日の楽天との練習試合(北谷)前、8年ぶりに日本球界に復帰した田中将大投手(32=前ヤンキース)から直接アドバイスをもらうことに成功。チーム内では、その大胆行動が高評価されている。

チャンスがあれば田中将から「伝家の宝刀」スプリットについて聞いてみたいという願望のあった木下雄は、自軍の三輪ブルペン捕手を介して中日でのプレー経験がある楽天・小山伸一郎投手コーチ(42)に頼んでもらい“マー君塾”が実現した。

木下雄は「握り方や投げるときの感覚も教えていただきました。せっかくの機会だったのでストレートの使い方とか、聞きたいことは全部質問しました」と満足げ。ここぞとばかりに日米通算177勝右腕を質問攻めにしたという。田中将からは「感覚は人それぞれ違うので自分で探して」と優しい言葉までかけてもらい、木下雄は「これから自分の持ち球にできるようにやっていきたい。本当にありがたいです」と大感激だ。

球種が1つ増えるだけでも収穫だが、周囲は木下雄の行動そのものが驚きだったようで「初対面なのに、いきなりマー君に教えを請うなんて普通はなかなかできない。度胸があるし、意識が高い証拠。今季は教えてもらった新球のスプリットや直球に磨きをかけて大躍進してほしい」と期待を寄せられている。

昨季限りで引退した元阪神・藤川球児氏も絶賛する伸びのある直球が武器の5年目右腕。授けられた宝刀を手に覚醒するか――。

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