GG賞「ノマドランド」作品賞&監督賞 クロエ・ジャオ監督がアジア系初受賞 外国語映画賞は「ミナリ」

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第78回ゴールデン・グローブ賞が発表され、「ノマドランド」が作品賞(ドラマ部門)と監督賞(映画部門/クロエ・ジャオ)の2部門を受賞。クロエ・ジャオは、アジア系女性として初の監督賞ノミネートにして初受賞を成し遂げた。ミュージカル / コメディ部門の作品賞は、「続・ボラット 栄光ナル国家だったカザフスタンのためのアメリカ貢ぎ物計画」が受賞。外国語映画賞は「ミナリ」が受賞した。

「ノマドランド」は、夫も家もなくした主人公のファーンが、車上生活者=“現代のノマド(遊牧民)”として生きる姿を描いた作品。史上初となるベネチア国際映画祭金獅子賞とトロント国際映画祭観客賞のダブル受賞を果たした。「スリー・ビルボード」を製作したサーチライト・ピクチャーズが、同作でアカデミー主演女優賞を受賞したフランシス・マクドーマンドを主演に迎えて作り上げた。監督は中国出身のクロエ・ジャオが担当している。日本では3月26日から劇場公開される。

「ミナリ」は、農業での成功を夢見てアメリカに移住した韓国人一家を描いた作品。ハリウッド実写版「君の名は。」の監督に抜擢されたリー・アイザック・チョンが務めた作品。タイトルの「ミナリ」とは、水辺に育つ韓国の芹(セリ)のこと。2度目の収穫のほうがおいしいとされており、成長した子供世代の幸せを願う親の気持ちが込められたタイトルとなっている。日本では3月19日から劇場公開される。

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