阪神・高山がキャンプ野手部門MVP 定位置再奪取へ向け「開幕はゴールでもスタートでもない」

キャンプ最終日も力強くバットを振った高山

阪神・高山俊外野手(27)が春季キャンプ最終日となった1日、報道陣の取材に応対。定位置再奪取へかける強い意気込みを吐露した。

今春の実戦では通算打率4割超と好調を持続。矢野監督からは今キャンプの野手部門MVPに選出されたが、「バッティングに関してはもう一つ乗り越えたい課題があったが、それができなかった。立場的に苦しいところにいるので、自分ができることをやっていくしかない」と表情を緩めることはない。

ルーキーイヤーの2016年にセ・新人王に輝いたがその後は低空飛行。ドラフト1位ルーキー・佐藤輝明内野手(21=近大)や新外国人のメル・ロハス・ジュニア外野手(30=前韓国KT)らの加入によって、状況は年々厳しくなっているだけに危機感も強い。「僕の中ではまだ競争が始まった感覚もない。主力も試合に出てない中、自分が出してもらえただけ。ベテランや外国人選手が調整に入ってくると必然的に(自分の)出番は後になる。開幕はゴールでもスタートでもない」と口元を引き締めた。

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