昨年死去した故ポップ・スモークの新曲「AP」が公開。俳優として出演する映画のサントラ曲

Photo: Jeremy Moeller/ GettyImages

昨年2月に銃撃事件で命を落としたニューヨーク出身の若きラッパー、ポップ・スモーク(Pop Smoke)のニュー・シングル「AP」が2021年2月26日リリースされた。

この楽曲は、ポップ・スモークが俳優として出演する新作映画『BOOGIE』のサウンドトラックの一部としてリリースされたもので、同時に公開されたリリック・ビデオは、ポップ・スモークに加え、エディ・ファン、テイラー・タカハシら映画『BOOGIE』の出演者がクルーと共に撮影を行うメイキング映像をフィーチャーしている。

<動画:Pop Smoke – AP (Official Lyric Video)

新曲「AP」は2020年7月、彼の死後に発売されたデビュー・アルバム『Shoot for the Stars, Aim for the Moon』のデラックス・エディション以来のポップ・スモークによるニュー・シングルで、フレドのニュー・アルバム『Money Can’t Buy Happiness』の中で彼がヤング・アッズと共にゲスト参加している「Burner On The Deck」に続く新曲となる。

新作映画『BOOGIE』はエディ・ファンが監督を務め、テイラー・タカハシ演じるバスケットボール選手志望のアルフレッド・“ブギー”・チンがプロの道を目指す姿を描いている作品で、ポップ・スモークは、タカハシのライバルであるモンク役を演じている。映画はアメリカにて3月5日(金)に公開される予定で、撮影は昨年ポップスモークが亡くなる終わっていた。

エディ・ファンは、すべての演技に全力で臨むポップ・スモークを称賛し、ニューヨーク・タイムズ紙に次のように語っていた。

「16時間ぶっ通しだったり、徹夜にまで及ぶ過酷な環境の中、彼は5日連続、徹夜で撮影をこなしていました。子供たちが橋の上に集まって、僕たちが撮影している様子を見ていて、現場ではポップのレコードをかけていました」

デビュー・アルバム『Shoot for the Stars, Aim for the Moon』は、批評的にも商業的にも成功を収め、全米ビルボード・チャートで1位を獲得しており、NMEのライターであるドルヴァ・バルラムは、同アルバムについてこう評している。

「“Shoot for the Stars, Aim for the Moon”は、自らのポテンシャルを発見したばかりの多彩な才能に溢れるアーティストを紹介している。このアルバムを真に際立たせているのは、スモークがトップを目指すという野心の中で持っていた強さ、パワー、知識の証明であるという点だ。痛ましくも、彼の死は早すぎたが、少なくともこの死後のリリースは、ポップ・スモークの計り知れない才能を永続的に思い出させるものとなるだろう」

Written By Eleanor Forrest

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