「手づくり郷土賞」大賞 1000年の森をつくる会

国交省の手づくり郷土賞・大賞部門を受賞したNPO法人「どんぐり1000年の森をつくる会」の平原洋和会長(前列中央)ら

 都城市のNPO法人「どんぐり1000年の森をつくる会」(平原洋和会長、133人)は、国土交通省が選ぶ2020年度の手づくり郷土賞・大賞部門に輝いた。広葉樹の植栽による大淀川流域の森林再生、子どもが自然と触れ合える場所づくりといった継続的な活動が評価された。
 同賞は1986(昭和61)年度に同省が創設し、地域の資源を活用した魅力あるまちづくりを表彰している。一般と大賞の2部門があり、大賞部門は一般部門の受賞から5年以上活動を続けている団体から選出。20年度は同会を含む3団体が大賞部門に認定された。
 同会は1996年に発足。1株500円でどんぐり株主を募り、クヌギなどの苗を植える活動を展開。これまでに国有林を中心とする約67ヘクタールに約16万7600本を植樹している。2010年には同市上水流町に「どんぐり村こども自然塾」を整備。図書館や木製の遊具が整備されており、市民や子どもたちが利用している。
 伝達式は2月24日に同施設であり、宮崎河川国道事務所の平原由夫総括地域防災調整官が平原会長に認定証などを贈った。平原会長は「栄誉ある賞をいただき光栄。二酸化炭素削減が求められ、山の役割が大きくなる中で、受賞は励みになる」と話していた。

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