【新型コロナ】横浜25人感染、2人死亡 宿泊療養施設の1人、無断外出

横浜市役所

 新型コロナウイルス感染症を巡り、横浜市は1日、入院していた80代女性と60代男性が死亡した、と発表した。また、10代~100歳代の男女25人の感染を新たに確認。70代男性が重症、80~90代女性2人が中等症で、22人が軽症または無症状。9人の感染経路が分かっていない。

 市によると、亡くなった2人はいずれもクラスター(感染者集団)が起きた特別養護老人ホームと汐見台病院(磯子区)の入所者と患者。1月下旬~2月中旬に陽性が判明し、その後状態が悪化した。

 市内のクラスター関連では、特別養護老人ホームで新たに入所者5人の感染が分かり、感染者数は計21人になった。このほか、4つの高齢者施設で1~2人の陽性が判明した。

 市立市民病院(神奈川区)では、40代女性看護師の感染が判明。同僚看護師1人が濃厚接触者だったが、PCR検査で陰性だったという。

 また、市は1日午前0時ごろ、市宿泊療養施設(保土ケ谷区)で2月27日から療養中の40代男性が無断外出した、と発表した。

 2階の部屋にいた男性は、ビニール素材の仕切りをはがして立ち入り禁止エリアの外に出た後、窓から外通路に抜けたとみられ、外階段で1階に降り、ゲート脇の植え込みから敷地外に出た。男性は約6分後に同じ場所から敷地内に戻り、警報を受けて探していた職員とともに部屋に戻ったという。男性は「睡眠薬を飲んだが眠れず、帰ろうと思った。睡眠薬を飲んでいて何も覚えていない」などと話している。

 市はビニール素材の仕切りにセンサーを設置し、再発防止を図るとしている。

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