Rマドリードがサラー獲得から〝撤退〟 元会長「財源がない」

リバプールのFWモハメド・サラー(ロイター)

スペイン1部レアル・マドリードがイングランド・プレミアリーグのリバプールに所属するエジプト代表FWモハメド・サラー(28)から〝撤退〟する。

サラーは2度のリーグ得点王(2017―18、18ー19年)に輝き、クラブの欧州チャンピオンズリーグ制覇(18―19年)に貢献した世界トップクラスのストライカー。だが、昨年末にリバプールへの不満を示唆し、移籍の可能性が浮上。Rマドリードも獲得への関心を高めていた。

英紙「デーリースター」によると、Rマドリードの元会長ラモン・カルデロン氏(69)は、クラブがサラーに関心を持っていることを認めながらも獲得に動くことはないという。「素晴らしい選手であり、素晴らしい可能性を秘めている。どのクラブも彼を獲得したいと思っているが、Rマドリードがサラーに署名するための財源を持っているとは思わない」と事実上の撤退を示唆した。

Rマドリードはすでに来季に向けてフランス1部パリ・サンジェルマンの同国代表FWキリアン・エムバペ(22)やドイツ1部ドルトムントのノウェー代表FWエーリングブラウト・ハーランド(20)の獲得を視野に入れており、新型コロナウイルスの影響で収入減が続いている中、サラー取りに動く可能性はないという。

さらに同紙は、カルデロン氏が「リバプールがサラーを手放すとは思わない。彼らはたくさんのお金を要求するでしょう」と語ったとし、イングランド・プレミアリーグで低迷するリバプールがエースを放出しないとも伝えている。

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