子供たちは? 森友・籠池町浪氏が幼稚園の存続求めて嘆願書提出「お助けを」

府の職員2人(右)に嘆願書を提出した町浪氏

民事再生中の学校法人「森友学園」の籠池町浪理事長が2日、保護者らとともに大阪府教育庁を訪れ、学園が運営する塚本幼稚園の存続を求める嘆願書を提出した。

塚本幼稚園は、学園管財人の疋田淳弁護士により、31日をもっての休園が大阪地裁に申請され、許可されている。

籠池氏は管財人が園や保護者に説明することなく休園を申請したことや、地裁が利害関係人の事情聴取を行うことなく、申請翌日に許可を出したことを批判。

「子供さんのことを考えてギリギリまで黙っていたが、ここまでされてしまうと黙っているのもどうかと思い、覚悟を決めて前に出ました」と決断し、すでに管財人の解任申し立てと刑事告訴を行っている。

並行して休園許可決定の取り下げと、学園存続の嘆願書集めも実行。1月25日から2月25日までの1か月間で1300人弱の署名を集め「休園という言葉を使っているが、無期限の休業、休園は廃業、廃園に当たり、学校教育法の『設置廃止』に該当する。認可権限は大阪府の吉村洋文知事にある」として、吉村氏宛てに幼稚園存続の嘆願書を提出した。

森友学園を巡っては、学園が設置を目指していた小学校の設置認可について、籠池氏の父で当時の理事長だった泰典氏が、2017年3月の参院予算委員会の証人喚問で「松井一郎大阪府知事(当時)にハシゴを外された」と発言したが、今度は娘が園の存続をめぐって、吉村氏に存続を直訴する形となった。

籠池氏は「今までの森友学園のイメージは置いといて、民事再生の手続きを取っている一つの幼稚園が今どういう状況なのかを知っていただいて、お助けいただくしかない」と懇願。園児の保護者はこの先どうなるか、不安を募らせている。子供たちに罪はないが…。

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