プジョー、人気の『リフター』に上級グレード“GT”を新設定『208』系も一部改良

 フランス流カーゴモデルの“フルゴネット”として長い歴史を築いてきた1台ながら、この最新型でSUVテイストを打ち出し、独自路線を行く『プジョー・リフター』として上陸した最新モデルに、上級グレードの“GT”が新登場。また、こちらもフルモデルチェンジを敢行したばかりの『208』と『e-208』も“GT Line”グレードを“GT”へと呼称変更し、ブランド内での名称が統一された。『リフター』は3月1日から、『208/e-208』は2月24日より発売開始となっている。

 新たなグループ名称“STELLANTIS(ステランティス)”として、FCA(フィアット・クライスラー・オートモビル)とグループPSAの合併により誕生した巨大自動車メーカー・コングロマリットの船出に伴い、2月25日付でブランド創設の1850年以来、11度目となる新デザイン・ロゴを発表したプジョーは、新世代商品の投入が続くラインアップの呼称変更と再編を進めている。

 その流れで実施された今回の変更では、リフターの日本市場本格導入時から続く構成となる、シンプルなエントリーグレードの“Allure(アリュール)”と、上陸記念の特別仕様車“GT Line First Limited(GTライン・ファーストリミテッド)”に代わり、後者がカタロググレードの“GT”へと置き換えられた。

 それ以外、車両自体の基本構成やグレードごとの装備内容に大きな変更はなく、定評あるプラットフォーム『EMP2』を採用するシャシーや、先進の1.5リッター直列4気筒ターボチャージャー付きクリーンディーゼルは健在。このDV5(130PS/300Nm)と電子制御8速オートマチックトランスミッションのEAT8は、姉妹車の『シトロエン・ベルランゴ』同様の構成となっている。

 ただし、この『プジョー・リフター』では180mmの最低地上高に加え、悪路走破性向上デバイス“アドバンスド・グリップコントロール”も搭載し、路面状況に合わせてさまざまなアルゴリズムを組み合わせ、パワートレインやブレーキを統合制御する5つのモードが備えられた。

2月25日付でブランド創設の1850年以来、11度目となる新デザイン・ロゴを発表した
上陸記念の特別仕様車”GT Line First Limited(GTライン・ファーストリミテッド)”に代わり、新グレードの”GT”へと置き換えられた
180mmの最低地上高に加え、悪路走破性向上デバイス”アドバンスド・グリップコントロール”も搭載

■『208』はエンジンの改良でエコカー減税の対象モデルに

 一方、名称継続から2世代目に入ったBセグメントハッチバックの『208』と、そのフルEVバージョンの『e-208』は、今回の仕様変更でグレード名称整理のほかガソリンエンジンの燃費向上、各グレードでの装備追加など多岐にわたる変更が施された。

 こちらも定評あるPSA自慢の“PureTech”こと、1.2リッター直列3気筒直噴ターボ(100PS/205Nm)を搭載するガソリンモデルでは、全グレードでWLTCモード燃費が5%アップ。旧数値の17.0km/Lから17.9km/Lに進化した上で、排ガス基準四つ星レベル(50%低減認定車)も取得し、国土交通省の定めるエコカー減税の対象モデルとなった。

 そのトップグレードとして“GT Line”から名称変更を受けた“GT”は、リフターと同様に車体各部のエンブレムを変更したほか、17インチアロイホイールのカラーをダークグレーに。またフロントシートヒーターを標準化するなど、細部の機能向上が図られた(『e-208 GT』のホイールは従来どおり)。

 さらに、受注生産グレードの“Style(スタイル)”では、ヘッドライトがLEDとなり、足元にはグレー塗装の16インチアロイホイールが装着されている。

 これで都合3グレード構成となった『208』の価格は、249万9000~299万円(税込)。同じく2グレード構成の『e-208』は389万9000~426万円(税込)だ。そして『プジョー・リフター』はAllureで339万円(税込)、GTでは361万円(税込)となっている。

フルモデルチェンジを敢行したばかりの『208』と『e-208』も”GT Line”グレードを”GT”に呼称変更
1.2リッター直列3気筒直噴ターボ(100PS/205Nm)を搭載するガソリンモデルでは、全グレードでWLTCモード燃費が5%アップ
WEBサイトのリニューアルも含め、販売店やディーラー網の店舗も、今後は新CIに準じたデザインが採用されていく

プジョーコール TEL:0120-840-240

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