井ノ原快彦主演「特捜9」season4が始動。「見続けてよかったと思える内容になっています」

テレビ朝日系では4月7日から、井ノ原快彦主演の連続ドラマ「特捜9」(水曜午後9:00)がスタート。個性派刑事たちの奮闘を描く超人気シリーズが4シーズン目に突入する。

本シリーズは2018年4月にスタートし、難事件に挑む刑事たちの活躍と事件を描くのみならず、その背景にある人生模様など“人間”を真摯(しんし)に描く物語が支持を集めてきた。その魅力として挙げられるのが、“個性強すぎ”な警視庁捜査一課特別捜査班のキャラクター。リーダーの浅輪直樹(井ノ原)を中心に、直樹×新藤亮(山田裕貴)、小宮山志保(羽田美智子)×村瀬健吾(津田寛治)、青柳靖(吹越満)×矢沢英明(田口浩正)という三様のコンビが捜査で見つけてきた情報を持ち合い、意見をぶつけ合って事件解決の糸口を探していく。

今シーズンでは「警視庁捜査一課9係」時代から15年間にわたって“友人以上恋人未満の信頼”をつちかってきた志保と村瀬の関係に進展はあるのか!? “暴走する正義”を内に秘めた個性派コンビ・青柳と矢沢は特捜班の前に立ちはだかる司法の巨大な壁にどうあがくのか。張り合ってけんかばかりの村瀬と青柳は心の奥底にどんな感情を秘めているのか? 特捜班メンバーそれぞれが抱える“事情”にも、これまで以上にフォーカスを当て、1クールを通して“縦軸”として描かれる。

また、シーズンを重ねるごとに頭角を現してきた若手キャストたちの躍動からも目が離せない。現在、直樹とコンビを組む新藤を演じる山田は、映画や各局のドラマで活躍するなど俳優として飛躍。それらの経験で得たものを本シリーズでいかんなく発揮し、新藤というキャラクターをより生き生きと魅せていく。

もう1人、ジャニーズJr.のユニット・Travis Japanのリーダー・宮近海斗演じる若手鑑識課員・佐久間朗もドラマの良きスパイスになっている。佐久間は“伝説の鑑識”猪狩哲治(伊東四朗)から直々に教えを受けるなど鑑識として日々研鑽(けんさん)を積んでおり、特捜班にとっても欠かすことのできない人材として進化してきた。宮近自身もまた、伊東をはじめとする大先輩たちの演技を全力で吸収し、より存在感を増している。

そして「season3」で特捜班に加わったのが、名優・中村梅雀扮(ふん)する国木田誠二だ。当初、特捜班の面々と関わることを拒んでいた国木田は、前作の最終回で、ついに特捜班の班長としてメンバーを率いることを決意。今シーズンは班長としてその手腕を存分に発揮していくが、東京地検次席検事・渡辺理人(佐野史郎)が再び圧力をかけ、特捜班の前に立ちはだかることになる。国木田と深い因縁を持つ彼の存在が、特捜班にどんな影響を与えるのか、検察VS特捜班の構図も見逃せない展開となる。

新シーズンを迎えるにあたり、井ノ原は「『season4』に突入し、チームワークはますます安定感を増しています。昨日今日、出会った人たちでは作れない“匂い”は、僕らが共に歩んできた時間あってこそのものだという自負もありますね。山田くんは特捜班の中で一番年下なのに、実は一番のしっかり者。助けてもらうところは助けてもらっています」と山田に期待を寄せ、チームワークの盤石さを語った。

続けて「『特捜9』は基本的に1話完結なので、最初からご覧いただいている方はもちろん、初めて見る方もどこからでも楽しめます、と常にお伝えしてきました。今回の『season4』もそれは変わりませんが、ずっと応援してきてくだった皆さんが『見続けてよかった』と思える内容になっています。第1話から最終回までつながるストーリーが展開します。多くの伏線が張られ、それがどう回収されていくのか、楽しみにしてください。『特捜9』では殺人事件を背景に人間の悲しく切ない一面も描かれますが、特捜班が爽快に事件を解決していく姿からは、『明日も頑張ろう』というパワーを受け取っていただけるはずです。まだまだ大変な状況が続きますが、1週間の真ん中の水曜日に、皆さんに活力をお届けします!」と見どころをアピールした。

羽田は「私の中で『特捜9』は普段とは別の世界でずっと存在しているような感覚です。だから撮影がない間も、どこかでつながっている感じ。振り返ると大変なことが起きるたび、井ノ原さんをはじめとする特捜班メンバーと一丸となって立ち向かった気がしています。東日本大震災の時も、渡瀬恒彦さんがお亡くなりになった時も、みんな一緒だったから乗り越えられた…。だから、新型コロナウイルスもきっと乗り越えられると信じています」と本シリーズへの思いを明かした。

そして「みんなで集まると、全員が全員のことを好きだと思っていることが伝わってくるんです。津田さんも吹越さんも田口さんも、俳優として何十年選手ですから、現場でどうすればいいのかそのさじ加減は心得ていますし、ワイワイ言いながら、みんなで山田裕貴くんのことを息子のようにかわいがっています(笑)。そして要所要所でイノッチが『さ、やりましょう!』という空気を醸し出してくれるんです。『特捜9』は、それぞれのバディのパートナーシップに違いがあるところが魅力だと思います。この『season4』で関係性がどう変わっていくのか、ぜひ見守っていただきたいですね」と撮影現場の雰囲気と、本作の魅力を伝えた。

山田は「『特捜9』の現場で井ノ原さんをはじめとする先輩方とお会いするようになって、4年目。特捜班メンバーはそれぞれが愛情や優しさ、思いやりにあふれ、俳優としてだけでなく、人として学ぶべきところがたくさんあります。とにかく皆さん温かくて、一緒にいるとホッとしすぎてつい気が緩んでしまうので、そのたびに『ちゃんとしなきゃ』と自分で自分に言い聞かせています。『先輩方のような大人になりたい』と思いますし、いつも支えてもらっている分、自分ももっと『特捜9』に貢献したい。そして、ほかの現場で学んだことをしっかりお見せしたいという思いも、僕の中にあります」と井ノ原らをリスペクト。

さらに「この4年で浅輪さんと新藤の関係も変わってきました。最初、新藤は浅輪さんのことを『主任』と呼んでいたのに、気が付くと『先輩』になっていました。事件を解決した浅輪さんに対してやっかむこともなくなったし、『先輩ってそういう考えですよね』と人間性も理解できるようになり、多少は成長できている気がします。『season4』では、そんな新藤の柔らかさや、大人の考えができるようになったところも演じられたら…。できることなら、新藤の恋愛話などもあるといいな。新藤の婚約者を募集したいです!(笑)」と役どころに触れ、新シーズンに期待を込めた。

© 株式会社東京ニュース通信社