ミスターが球場に帰ってきた! 巨人の長嶋茂雄終身名誉監督(85)が2日、東京ドームで行われた一軍の全体練習をサプライズ訪問した。
グラウンドに姿を見せたのは2019年9月以来で、原監督と並んで一塁ベンチ前に設置された椅子に座り、穏やかな表情でシートノックを見守っていた。
その後にフリー打撃が始まると、打撃ケージ裏に移動して打者へ熱視線を送り、指揮官と熱く語り合いながら各打者のスイングをチェック。その合間に丸や岡本ら主力選手だけでなく、ドラフト5位ルーキー・秋広を呼び、身振り手振りを交えて「金言」を送った。アドバイスを受けた岡本は「打ちにいくときの軸足への体重の残し方をご指導いただきました。声をかけていただきありがたいです」と恐縮した様子だった。
気力、体力ともに充実している様子のミスターはブルペンにも足を運んでドラフト1位新人・平内の投球もチェック。力強い直球を投じる右腕に「ナイスボール!」と賛辞の言葉を送った。
計3時間に及んだ精力的なミスターの生視察には、原監督も「1日1日懸命に、そして『勝つ、勝つ、勝つ』ということを言われて、選手も非常に引き締まったんではないでしょうか」と感謝しきりで「昔を思い出させていただいて、私自身も背筋が伸びたというかね…そういう感じがしました」と表情を引き締めていた。