千賀&東浜が出遅れも候補いっぱい… 当確は3人、鷹の開幕ローテを独自予想

ソフトバンク・高橋礼、石川柊太、和田毅(左から)【写真:福谷佑介】

当確は石川、和田、高橋礼の3人だけ、ソフトバンクの開幕ローテ

26日のシーズン開幕まで1か月を切り、各球団の戦力状況が明らかになりつつある。主力は調整の最終段階に入り、開幕1軍入りを目指す選手はアピールのラストスパートを迎える。チームの開幕ダッシュに向け、重要になってくるのが先発投手の開幕ローテーション。オープン戦での結果次第で状況は変わるものの、現時点での各球団の6枚を占ってみたい。今回は2年連続のリーグ優勝、5年連続の日本一を狙う王者ソフトバンクだ。

○開幕ローテ予想(昨季成績)
石川柊太(18試合11勝3敗、防御率2.42)
和田毅(16試合8勝1敗、防御率2.94)
高橋礼(52試合4勝2敗23ホールド、防御率2.65)
笠谷俊介(20試合4勝4敗、防御率2.84)
武田翔太(7試合2勝2敗、防御率6.48)
二保旭(12試合4勝5敗、防御率4.92)

昨季の投手3冠に輝いた千賀滉大投手がふくらはぎのコンディション不良、開幕投手を務めて9勝をマークした東浜巨投手は新型コロナウイルスの影響による調整遅れと、大黒柱2人を開幕時に欠くことが想定されるソフトバンク。その中で開幕投手は、昨季11勝で最多勝と最高勝率のタイトルを手にした石川柊太投手が務めることが決まった。

この石川も含め、開幕ローテ入りが当確しているのがベテランの和田毅投手、そして昨季は中継ぎで52試合に登板した2019年の新人王・高橋礼投手。この3人のローテ入りは確実で、しかも、3月26日からのロッテとの開幕カードにこの3人が先発する見込みとなっている。

当確組以外の残る3枠を争うローテ候補の5人は…

現状では、残る3枠を他の候補が競っている状況にある。ここからのオープン戦の結果、内容、アピール具合によって誰がその座を掴むか。熾烈な競争はこれからも続いていく。その中でもローテ入りが有力なのは笠谷、武田、二保の3人か。

笠谷は昨季はショートスターターとして頭角を表すと、終盤には先発としてチームの優勝に貢献。ここまでの実戦でも、まずまずの内容を見せている。近年、不安定な投球を見せていた武田も本来の力を発揮できれば、エース格になれるだけの力を持つ。オープン戦で安定した投球を示せれば、ローテに入ってくるだろう。二保は昨季も開幕ローテに入り、先発で4勝をマーク。ここまでの実戦登板でも結果を残している。

この3人の他に候補となるのが、大竹耕太郎投手と杉山一樹投手の2人。大竹は球速こそ速くないが、本格派の揃うホークス投手陣の中にあって珍しい技巧派の左腕。相手打者の目先を狂わし、惑わすという点から言ってもローテに入ってきてもおかしくない。杉山は最速157キロを誇る大器。ボールの力は一級品だが、安定感では未知数なところがあり、今後のオープン戦登板がローテ入りの鍵を握りそう。

現時点では石川、和田、高橋礼の当確組に加えて、笠谷、武田、二保の3人を開幕ローテ投手として予想した。ただ、当確の3人以外の競争は熾烈。オープン戦の結果次第で、どう転ぶか分からない。この競争から目が離せない。(Full-Count編集部)

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