さすが選手会長! オリックス・吉田正にイチロー、清原級のビッグな「発言力」

頼れるオリックスの選手会長・吉田正

オリックスの本拠地、京セラドーム内に仮眠室ができることになり、球団内で「さすが正尚」との声が上がっている。新選手会長の吉田正尚外野手(27)はオフの契約更改で球団側に「仮眠室を作ってほしい」と要望したところ〝即採用〟。ドーム内の部屋を調整し、仮眠室として開幕をメドに選手に開放されることになった。

球団側はこれまでも選手会の要望を聞いて合宿所暮らしの若手のため、試合後のドーム内での食事提供を始めるなど「選手ファースト」を徹底。今回もスピード感を持って対応したが、球団内からは「正尚もそれだけの大きな存在になったということ」と感心する声が聞こえてくる。

オリックスでは過去にイチロー氏(マリナーズ会長付特別補佐兼インストラクター)が当時のキャンプ地・宮古島で「宿舎の近くにコンビニがあったらいいですね」とこぼしたところ、すぐに宿舎内にコンビニがオープン。清原和博氏が在籍したころも「合宿所に流れる風呂があればいい」と要望すると、すぐに青濤館内に「流水風呂」が完成している。

いずれも選手会と話し合った結果とはいえ、発信者が球団の「顔役」であり、関係者は「吉田正が球団の中心であり、イチロー、清原クラスの発言力を持ったということでしょう」と見ている。

吉田正はオープン戦初戦となった2日のロッテ戦(京セラ)でも3回に右前へはじき返し、順調な仕上がりを見せた。その存在感は増していくばかりだ。

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