梅が見頃を迎えた京都府精華町精華台のけいはんな記念公園で、梅の木から松が生えて来園者を驚かせている。梅の幹の空洞に松が根を張り、成長を続けたとみられる。1本の木から梅の花と松の葉が出ているように見え、「(松竹梅の)竹はないけど、縁起がよさそう」と来園者の注目を集めている。
合体した梅と松は、有料区域「水景園」の入り口から中へ約50メートル進んだ所にある。同園によると、6年ほど前から職員の間で存在は知られていたが、ここ数年で松が大きく育ち、来園者の目を引くようになったという。
松は梅の枝分かれした部分から貫通して伸びている。梅の幹のくぼみに沿って松の根が地面まで伸びているのも確認できる。同園は梅に付いたコケなどの上に松の種が落ちて芽を出したのではないかとみている。
同園をよく訪れるという同町祝園の男性(68)は「松(しょう)と梅(ばい)が一緒になって、まるで『商売(しょうばい)繁盛』のご神木のようですね」と話していた。