レンジャーズ・有原がオープン戦初登板 2イニング連続で強制終了

レンジャーズの有原航平が日本時間3月3日に行われたホワイトソックス戦でオープン戦初登板。2回40球前後の登板が予定されていたが、初回に有望株アンドリュー・ボーンの1号3ランで3点を失い、2回41球5安打3失点でマウンドを降りた。2イニングとも3つ目のアウトを取ることはできず、コロナ禍の特例でイニングが強制終了。有原は「イニングを終えることができなかったのは悔しい。2度とないようにしたい」と反省を口にした。

各球団はコロナ禍における対応として例年より小規模なロースターでオープン戦を戦うことを強いられており、投手の故障を防ぐための特例として、守備側チームの監督は自軍の投手が20球以上を投げた場合、イニングを強制終了されることができる。この日の有原は2イニング連続でこの特例が適用され、3つのアウトを取ってイニングを投げ切ることができなかった。

初回は先頭のティム・アンダーソンをショートゴロに打ち取ったあと、死球とヒットで1・2塁のピンチ。ここでホワイトソックスの有望株ボーンにレフトスタンドへ運ばれ、いきなり3点を失った。次打者ニック・ウィリアムスから初三振を奪ったものの、レウリー・ガルシアに四球を与え、ここでクリス・ウッドワード監督の要求によりイニングが強制終了した。

2回裏は先頭からの連打で1・2塁のピンチを背負い、ブレイク・ラザフォードをショートフライに打ち取ったあと、アンダーソンにヒットを浴びて満塁。ヨアン・モンカダを空振り三振に仕留めたが、予定の球数に達していたため、ウッドワードが再びイニングの強制終了を要求し、有原は初登板のマウンドを終えた。

結果は今一つだった有原だが、ウッドワードと女房役のドリュー・ビュテラはともに「結果が示すよりも良い投球をしていた」と一定の評価を与えている。ビュテラはきわどい判定が多くあったことにも言及しており、満足のいく結果ではなかったものの、次につながる初登板になったと言えそうだ。

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