ロイヤルズがダイソンと1年150万ドルで合意 5年ぶり古巣復帰

日本時間3月3日、ロイヤルズがホワイトソックスからフリーエージェントとなっていた俊足好守の外野手、ジャロッド・ダイソンと1年150万ドルで合意したことが明らかになった。ダイソンはメジャーデビューした2010年から2016年までロイヤルズでプレーしており、5年ぶりの古巣復帰となる。ロイヤルズは外野のレギュラー3人の顔ぶれが固まっているため、3ポジションを守れるダイソンは外野4番手として起用されることになりそうだ。

現在36歳のダイソンは昨季パイレーツとホワイトソックスで合計32試合に出場して打率.180、0本塁打、5打点、6盗塁、OPS.411を記録。2019年にはダイヤモンドバックスで自己最多の130試合に出場し、キャリアハイの7本塁打を放ったほか、自身5度目のシーズン30盗塁を達成している。

11年間のメジャー生活で規定打席到達は1度もなく、外野の準レギュラーとして代走要員や守備固め要員として活躍するケースが多い。前回のロイヤルズ在籍時は世界一を決めたワールドシリーズ第5戦の延長12回表にサルバドール・ペレスの代走として登場し、代打クリスチャン・コローンのタイムリーで決勝点のホームを踏んだ。

ロイヤルズは今オフの補強でアンドリュー・ベニンテンディとマイケル・A・テイラーを獲得。外野のレギュラーは左翼ベニンテンディ、中堅テイラー、右翼ウィット・メリフィールドという布陣になる見込みだ。守備固めが必要な布陣ではないため、ダイソンはレギュラーの休養時や勝負どころの代走での出番が多くなることが予想される。

昨季グレッグ・ホランドをマイナー契約で獲得して復活させたロイヤルズは今オフ、かつての守護神であるウェイド・デービスをマイナー契約で呼び戻した。ダイソンはホランド、デービスに続く「世界一メンバーのカムバック」ということになる。再建途上のチームにとって世界一メンバーの経験値は貴重な財産となるだろう。

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