宮根誠司、有働由美子らNNN報道番組のキャスターが集結。「被災された方々の現状をそのままお伝えしたい」

東日本大震災から10年の3月11日に、日本テレビ系で5時間生放送される報道特番「NNN未来へのチカラ ミヤネ屋× every. × zero ×バンキシャ!特別版」(午後1:55)に参加する4番組のキャスターからコメントが到着した。

未曾有の大災害から10年という節目の年。「未来へのチカラ」をテーマに、日本テレビをキー局とする日本ニュースネットワーク(NNN)の報道番組のキャスターらが、一つの番組に集結。これまでに出会った被災者たちを再び取材して、未来を生きるために必要な発想や解決すべき課題を伝えていく。

「情報ライブ ミヤネ屋」(月~金曜午後1:55=読売テレビ制作)の宮根誠司キャスターは福島に暮らす大家族らと「再会」、福島の復興の今と課題を取材します。「news every.」(月~金曜午後3:50)の藤井貴彦キャスターは、震災発生直後に宮城県で出会った3人と「再会」。この10年、どんな思いで過ごしてきたのか…その言葉からは、未来を生きるヒントが見える。そして、「news zero」(月~木曜午後11:00、金曜午後11:30)の有働由美子キャスターは、NHK時代に宮城県・石巻市で取材した男性と「再会」するほか、震災時に検索された「言葉」を検証。今この瞬間にも発生する恐れのある、巨大地震への備えを伝える。

さらに、NNNだけが撮影した福島第一原発の爆発の瞬間映像を超解像処理。最新の技術で解析した映像などを基に、爆発で上がった「黒い煙」の正体に迫るほか、「巨大津波」の映像を徹底検証。未来の命を守るためのヒントを探る。

宮根は「今の、本当の、被災された方々の現状をそのままお伝えしたいです。あれから10年経って、世の中が変化する中、苦しんでいる方、頑張っている方…、ご家族やご親族を亡くされて時が止まっている方もいらっしゃるかもしれません。さまざまな方の現状をなるべくくみ取って、視聴者の皆さんに、ありのままをお届けしたいと思います」と抱負を述べる。

藤井は「震災から10年となる今年は、あの日被災地でお会いした皆さんの今を取材し、お伝えします。中学生だった少年、高齢の父親を津波で亡くした男性、乗るはずだったマグロ漁船が全焼した68歳の漁師は、今どうしているのか。伺った多くのお話から被災者と被災地の今をお伝えします。一方、被災地から離れたところで生活している皆さんは、この10年をどのように受け止めているのでしょうか。私たちにできることはまだ残されているのか。思い出したくないあの日、でも忘れてはならない3月11日について今年も考えます」とコメント。

番組を通して「防災の準備」を伝えたいという有働は、「自分の命は本当に自分でしか守れないし、家族でさえも守れないので、せめて守れるかもしれない準備はしてほしい。防災グッズもそうなんですけど。逃げるルートの確認。逃げても津波に流されてしまうのか、助かるのか。建物でつぶされてしまうのか、何とか逃げられるのか。準備だけにかかっている。災害が起こってからじゃ遅いので。自分の身の回りの防災をしてください」と強く訴える。

そして、「真相報道 バンキシャ!」(日曜午後6:00)の福澤朗は「今もなお苦しんでいる方がたくさんいるんだっていうことを思い出すためには、福島をカタカナ書きにしちゃいけないし、『3・11』という呼称をむやみに使っちゃいけないんじゃないかな、っていう気がします。当事者の皆さま方のこの10年の思いというのを、一つでも多く、くみ上げるというのが、僕らの仕事なんじゃないかな、って思います」と話している。

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