佐藤浩市が「トッカイ」にサプライズ登場! 伊藤英明と12年ぶりの共演

佐藤浩市が、WOWOWプライムで放送中の「WOWOW開局30周年記念 連続ドラマW トッカイ ~不良債権特別回収部~」(日曜午後10:00)に、サプライズゲストとして出演することが分かった。

本作は、ノンフィクション作家・清武英利氏の「トッカイ バブルの怪人を追いつめた男たち」(講談社)が原作。バブル経済崩壊後の1996年、経営破綻した住宅金融専門会社(住専)の不良債権取り立てを目的とした国策会社「住宅金融債権管理機構」が設立された。中でも悪質債務者への取り立てを任務とする不良債権特別回収部(通称・トッカイ)の奮闘は想像を絶するものであった。ドラマでは、そんな彼らの長きにわたる闘いを描く。トッカイの指揮を執る主人公・柴崎朗を演じる伊藤英明はじめ、最若手ながら明るく前向きに回収に取り組む葉山将人を中山優馬、紅一点の多村玲を広末涼子、大手銀行マン出身ゆえのプライドの高さで柴崎たちと対立する塚野智彦を萩原聖人、チーム内の銀行出向組と旧住専組との間で潤滑油的存在の岩永寿志を矢島健一、正義派弁護士でもある住宅金融債権管理機構の社長・東坊平蔵を橋爪功が演じる。

佐藤は清武氏原作の映像化シリーズ第2弾「石つぶて」(WOWOW)で主演を務め、本年のブルーリボン賞作品賞「Fukushima50」でも若松節朗監督とタッグを組んでおり、「コロナ禍の若松組を激励しにいきたい」と今回の出演を快諾。出演者たちにはシーン本番の撮影が始まるまで一切知らされない形での登場のため、佐藤がアルバイト店員がおらず自ら出前に出向く店主役の出で立ちで現れ、伊藤はじめ現場は騒然。思わず「おはようございます!」と素であいさつしてNGを出してしまうレギュラー陣も。そんな状況に全く動じずに熱演する佐藤の姿は必見。「まさか、このシーンで!?」と視聴者にとってもサプライズになるに違いない。

佐藤と12年ぶりの共演となった伊藤は「佐藤浩市さんがサプライズでいらしてくださったことで、現場の熱量がぐっとあがり、それぞれスタッフキャストが高揚しているのがわかりました。何も知らされていなかったので本当に驚きましたが、本作に出演いただけたこと、そして久しぶりにお会いできたことがとてもうれしかったです」と意外な形での再会を喜び、ドラマ後半戦に向けて「ここから、警察官や弁護士など、トッカイチームにも仲間が増えて、さらに一丸となって大きな岩である金丸岳雄(イッセー尾形)や仁科真喜生(仲村トオル)に向かっていきます。この作品はものすごく社会派ですが、同時に最高のエンターテインメントになっておりますので、最後までご期待ください」とメッセージを寄せている。

若松監督も「浩市さんは『石つぶて』に主演いただいていましたし、清武さんのシリーズ作品に特別な想いを持っていただいていました。それで、全12話の撮影に挑んでいるわれわれスタッフ、そしてキャストを激励しにきてくださったんです。そんな粋な方です。撮影当日は役者たちには内緒でベストなタイミングで調整をして神経をすり減らしましたが、いざ登場するとプロの役者たちもフリーズしてしまい、さすがは佐藤浩市と思いました」と名優との熱い信頼関係を明かし、「バブル期に痛みを味わった人たちの教訓がこのドラマのテーマの一つになっています。歴史
から学び、昨今のコロナ禍を乗り越えて再生に向かっていただけたら、よりドラマが有意義なものになりますし、特にラストは素晴らしいので、国民の税金を回収するために立ち向かった姿を見届けていただければと思います」と今後の見どころもアピールした。

なお、3月4日午後1:00から、第1~7話までを一挙リピート放送予定。

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