【K―1】小澤海斗が〝東北魂〟で必勝誓う「みんなに勇気、元気、熱い思い届けたい」

公開練習を行った小澤海斗

立ち技格闘技「K―1」の年間最大イベント「K’FESTA.4 Day.1」(21日、東京ガーデンシアター)で篠塚辰樹(22)と対戦する小澤海斗(27)が〝東北魂〟で必勝を期した。

3日に都内で練習を公開。ミット打ちなどで順調な調整ぶりをうかがわせた。昨年3月のさいたまスーパーアリーナ大会以来、1年ぶりの復帰戦となるが相手はプロボクサーとしての3勝(2KO)の実績を持つ強豪とあって「K―1で言ったら(スーパーフェザー級王者)武尊(29)の次に強いんじゃないですか。実力あると思う」と警戒感を強めた。

だが負けるわけにはいかない。今年は2011年の東日本大震災から10年。福島県出身で、震災当時はまだ県内に住んでいた自身も、建物の倒壊を目の当たりにした経験を持つ。その後、同年に格闘家を目指し上京したが「自分も被災した。ちょうど自分にとっても(格闘家として)10年目。節目なんで、地元だけじゃなく東北のみんなに勇気、元気や東北出身にこんなやついるんだとアピールしていきたい。東北魂で熱い思いを(届けたい)」と震災で苦しんだ東北の人々への思いを語った。

現在は「体だけ鍛えても頭がついて来なかったらコントロールできない」と頭も鍛えて、次戦の組み立てやシミュレーションを入念に準備しており、その上で「KOじゃなくても勝つ。念頭には結果がすべてという考えがある。俺が出るから『Day.1』の方が面白いんじゃないですか」と自信を見せた。東北に届くような熱い試合を見せることができるか。

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