菅義偉首相が1都3県に発令している緊急事態宣言の期間を2週間程度延長する意向を表明したことについて、神奈川県の黒岩祐治知事は3日、記者団の取材に応じ「総理の判断は重く受け止める。大変残念。県民に負担をお掛けすることになり申し訳ない」と述べた。
1都3県の4知事は同日、テレビ会議を非公開で開き、宣言解除について意見交換した。黒岩知事は「足並みをそろえることは確認したが、特に合意事項をまとめたわけではない」と説明。知事の要請を受けない形で首相が意向を示したことには「時間がない中での判断だったと受け止める」と理解を示した。
神奈川は感染者数が減少し、感染状況を示す指標が病床逼迫（ひっぱく）度を除きステージ2の状態。知事は「先行して解除されたエリアと比べても遜色ないが、1都3県共通という中では延長になる」との考えを示した。その上で「これから暖かくなり、花見や卒業式といった季節だが、しばらく我慢していただき、なるべく早い解除を探っていきたい」と語った。
