【JRA】先月地震の影響で春の福島開催を断念 新潟で代替へ

2020年福島牝馬Sのゴール前

福島の競馬ファンに悲報――。JRAは4月10日に開幕予定だった1回福島競馬の開催を断念することが本紙の取材でわかった。

先月13日に発生した福島県沖地震で福島競馬場周辺でも震度6弱を観測。天井の崩落などが一部で伝えられていたが、調査を進めると、スタンドは東日本大震災当時と同等程度のダメージを受けていたことが判明。何としても開催を行うという強い意志の下、懸命の復旧作業が行われていたが、余震の可能性を否定できない中、競馬施行の安全性を十分に確保することが困難と判断。苦渋の決断を下さざるを得なかったようだ。

これに伴い1回福島開催分は新潟競馬場で施行される見込みだが、降雪量が多かった影響で芝の発育状況は開催1か月前を考えると遅れ気味。形態の違う競馬場でもあり、かなりの番組再編が行われる模様だ。

また、夏の2回福島競馬も現時点では開催が微妙な状況。その際には中山での開催が有力視されており、福島の地元ファンにとってはなじみの競馬場でのライブ観戦がしばらく遠のいてしまうことになるかもしれない。

© 株式会社東京スポーツ新聞社