Rソックス・澤村がブルペンで23球「楽しかったけど緊張した」

レッドソックスに入団した澤村拓一は日本時間3月4日、キャンプ地フロリダのジェットブルー・パークで初めてレッドソックスのユニフォームに身を包み、多くの関係者が見守るなか、ブルペンで23球を投じた。「レッドソックスのユニフォームを着て初めてのブルペン投球だったのでとても楽しかったけど、(人が多くて)少し緊張した」と澤村。「気候とか環境にもこれから慣れていければいいなと思う」と今後への意気込みも口にした。

投手陣のグレードアップが今オフの課題となっていたレッドソックス。メジャーリーグ公式サイトはレッドソックスのブルペン補強について、1つ目の大きな動きにアダム・オッタビーノの獲得(ヤンキースとのトレード)、2つ目の大きな動きに澤村の獲得を挙げ、「澤村はマット・バーンズ、オッタビーノ、ダーウィンソン・ヘルナンデスとともに試合終盤の重要な場面を担うことになるだろう」と伝えている。

ただし、メジャー1年目ということもあり、新たな文化、野球、環境に慣れる必要があるため、アレックス・コーラ監督は開幕時点でクローザーを任せるつもりがないことを明言。「オフのあいだ、メジャーの公式球を使って練習してきた」という澤村だが、メジャーの野球にしっかりフィットするまでのあいだは負担の少ない場面での登板が多くなるかもしれない。

公式球の違いはもちろん、ストライクゾーンについても日米間で違いがあるため、いかに早くメジャーの野球に適応できるかが成功のカギを握ることになる。澤村は「僕はストライクゾーンの高低で勝負するタイプの投手。コーナーを使うことはあまりない。縦方向の変化で勝負するので、しっかり調整をしてメジャーの打者に対応していきたい」と語っている。

絶対的なセットアッパーやクローザーが不在というチーム状況もあり、澤村が勝ちパターンの継投を担うチャンスは十分にある。澤村のメジャー生活がいよいよ本格的に幕を開けた。

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