【ノア】疲労困憊のカシン GHCナショナル王座戦をストライキ!?

船木を攻めるカシン

前代未聞の“敵前逃亡”か。7日のノア横浜武道館大会でGHCナショナル王者・拳王(36)に挑戦する“悪魔仮面”ケンドー・カシンが、まさかの「試合放棄」を示唆した。3日のストロングスタイルプロレス後楽園大会では船木誠勝(51)に辛勝したものの、身心ともに疲労の極限にあることを告白。王座戦の行方が不透明になった。

生まれが同じ青森県で、新日本プロレス出身同士の一戦は好勝負となった。道場のスパーリングのように関節を奪い合う息をのむ展開の末、36年前のこの日にデビューした船木がスリーパーを決める。だがオーバーマスクを着用していたカシンは覆面を脱いで脱出し、そのまま首固めで3カウントを奪った。

これで拳王との王座戦へ弾みがついたと思いきや、希代のヘソ曲がり男は「実はこの2週間、訳の分からない営業やら何やらで青森と東京、関東近辺を回ってしまい、疲労が極限に達した。もう心身ともに疲れ果てた。タイトル戦当日は動けなくて、最悪、会場に行けない場合もあるな」と口にしたのだ。

謎のマスクマン襲撃騒動も心を痛める原因となっている。2月21日仙台大会では海賊男、同23日前橋大会では白覆面男が拳王を襲撃。いずれもカシンが関与している可能性が高いとされたが「だからあれは杉浦貴と桜庭和志の犯行だと何度も言っているだろ。スポーツマンシップから外れた許されない行為なのに、濡れ衣を着せられてノイローゼ寸前だ。王座戦まで瞑想するが、当日も瞑想しているかもしれない。不戦敗も仕方ないです、ハイ」と主張する。

先週には地元の青森でランニング中、軽トラックに後をつけられ精神的な被害も受けたという。「素顔(2枚目のマスク)までさらしてしまった。ショックでもう動けない。夢のナショナル王座挑戦だったのに、ああ…」。本心なのか、それとも陽動作戦なのか――。

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