アストロズに痛手 先発左腕・バルデスが左手薬指を骨折

日本時間3月4日、アストロズの先発左腕フランベル・バルデスが左手薬指を骨折していたことが明らかになった。バルデスは前日のメッツ戦に先発し、初回に2番フランシスコ・リンドーアの投手強襲の当たりを捕球した際に左手を負傷。その後も続投し、予定通りに2イニングを投げ切ったが、レントゲン検査を受けた結果、骨折が判明した。アストロズは昨季ブレイクした先発の柱を欠いてレギュラーシーズンの開幕を迎えることになるかもしれない。

バルデスは試合後に「問題ない」と話していたが、離脱を強いられることになった。ジェームス・クリックGMは「登板後、我々はフランベルにレントゲン検査を受けさせることを決めた。その結果、骨折が判明した」とコメント。「現在、医療スタッフが詳細な情報を集めているところだ。次のステップについて判断するのはそのあとになる。数日はかかる見込み」と今後の予定について語った。

現在27歳のバルデスはメジャー3年目の昨季、先発の柱としてブレイク。11試合(うち10先発)に登板して70.2イニングを投げ、5勝3敗、防御率3.57、76奪三振をマークしたほか、ポストシーズンでも4試合(うち3先発)で3勝1敗、防御率1.88の好投を見せた。レギュラーシーズンとポストシーズンの合計94.2イニングはメジャー全投手中最多だった。

もしバルデスが開幕に間に合わない場合、アストロズはザック・グレインキー、ランス・マカラーズJr.、ホゼ・ウルキディ、クリスチャン・ハビアーのほかに、もう1人先発投手が必要になる。メジャーリーグ公式サイトではブランドン・ビーラック、ルイス・ガルシア、フォレスト・ウィットリーといった若手投手が候補に挙げられている。

クリックは「60試合制から162試合制に戻る今季は先発投手5人で乗り切れるチームはないだろう。投手の層の厚さは我々の強みだと思っている」と語り、バルデスの穴埋めへの自信を見せている。今後のオープン戦では開幕ローテーション入りを目指して若手投手による熾烈な競争が繰り広げられることになりそうだ。

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