【速報】新潟県が糸魚川市来海沢地区の地すべりに関しての続報を発表

地滑りの様子(糸魚川市提供 4日11時過ぎ頃)

新潟県は4日14時20分、同日深夜に発生した糸魚川市来海沢地区の地すべり災害に関する続報を発表した。

地すべりの発生場所は、糸魚川市来海沢地内の林野庁所管地すべり防止区域「真木」。発生規模は、幅100メートル、長さ1キロメートル。

現在は地すべりの押し出しにより、一般県道上町釜沢糸魚川線が不通となり、御前山および市野々集落の計2世帯4人が孤立したが、4日午後の時点で4人は新潟県消防防災航空隊により救出済みである。また、東北電力ネットワーク報告では、同地区57戸で停電が発生しているが、すでに避難済み、もしくは住居者がいない建物だという。

また、二級河川西川は現在来海沢地内において、河川断面のほぼ全てが埋塞。土砂の下流端からの流水は確認されていないが、航空写真からの判別では、上流側におけるダムアップなどは確認されていない。

今後4日午後には、国立研究開発法人土木研究所土砂管理研究グループ、雪崩・地すべり研究センターの判田乾一上席研究員をはじめ、県の農林水産部治山課・土木部砂防課の職員がヘリコプターからの上空調査を行う。また、詳細が判明次第順次情報を公開するという。

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