モスクワのヴヌーコヴォ国際空港にて、2年ものあいだ飼い主を待ち続け、今もロシアで多くの人に語り継がれる感動の実話“忠犬パルマの物語”をベースに、ジャーマンシェパードのパルマを見守り、その孤独を分かち合う少年コーリャとの触れ合いや、意外なきっかけで結ばれるハチ、そして大館(おおだて)の秋田犬(あきたいぬ)たちとの絆を描いた、日露合作『ハチとパルマの物語』。
世界に先がけ2021年3月にロシアで1,500館規模の超拡大公開、そして日本でも5月28日に全国ロードショーされる。
この度、本予告のナレーションを劇中にも登場する壇蜜が担当。3月4日(木)、PANDASTUDIO.TVのBスタジオにて公開ナレーション収録イベントを実施した。
ナレーション初挑戦、ボルシチ作って気持ちをアゲた?
壇蜜はナレーションを担当するのは初めての経験だといい、
「ナレーションといえば、渋い声に渋い演出。てっきり、トヨエツ(豊川悦司)さんの仕事だと思っていました。自分とは対極の仕事で、緊張しました」
。それでも収録は一発OKで、スムーズに終了しホッと安どの表情。今回の収録に挑むにあたり
「ロシアが舞台のお話なので、まずはボルシチを作って気持ちをアゲていこうと。最近、圧力鍋を買ったので…。ただ、ボルシチって(ロシアではなく)ウクライナの家庭料理なんですね! 圧力鍋のスイッチを入れてから気づきました」
と笑いを誘った。
パルマの優しさがにじみ出る目に「キュンとしました」
動物の世話をするのが好きだと語り、
「パルマは『待っていたら、いずれ(ご主人が)帰ってくる』と分かっていたから、待ち続けたのだと思う。茶色の目を見ていると、優しさがにじみ出ていて、キュンとしました。ワンちゃんは、ほかの動物に比べて、人間の理屈がかなりわかっている方なので」
と自身の経験も踏まえてコメント。
「人間の少年との交流も描かれていて、さらにワンちゃん好きになる映画だなと思いました」
とアピールした。
故郷・秋田県で海外クルーとともに映画撮影
2019年11月、故郷でもある秋田にて撮影を敢行。
「言葉の違いもあり、勝手が違う部分がありましたが、かなりスムーズでした。それに子役さんと動物なので、時間がかかるかなと思っていたが、とても連携がとれていた。厳しい寒さの中、多くのエキストラさんも頑張ってくださった。(現場は)映画好きの集まりというのは、世界共通なんだなと」
と回想。劇中では「秋田犬の里館長」を演じており、
「人懐っこいし、パワフル。信頼する気持ちが強く、人との距離も近い。主従関係ではあるが、友だちであり、仲間であり、いろんな立ち位置に立てる存在。手足が太くて、童顔なところもキュンとする」
と秋田犬の魅力も語った。
秋田ロケでの珍事を告白
「うちのマネージャーが50代のミドル男性なんですが、現場で帽子をかぶっていたら、通訳さんが『その帽子…』と言ってきて。帽子を手渡すと、どこかに消えたんですが、しばらくして、『アリガトウ』と言って、ロシアのチョコレートが入った帽子を返してくださった。一体、帽子を何に使ったんでしょう? もしかすると、映画本編にわがマネージャーの帽子が映っているのかもしれません」
映画にはアリーナ・ザギトワ選手が本人役で特別出演
映画にはフィギュアスケートのアリーナ・ザギトワ選手が本人役で特別出演しており、
「わたしもザギ様ファンなので」
と大喜びの様子。一方で
「鏡を見て、自分の顔の“平たさ”に驚きました」
とも。ロシアでの先行公開は、ハリウッド映画に匹敵するスクリーン数が予定されており、
「忠犬とかわいい子どもは最強タッグ。捕らぬ狸の皮算用ですけど、あわよくば続編も。そして、また出演し、ナレーションもやらせていただければ」
と期待を寄せた。
最後に「本作をどんな人に見てほしいですか?」と問われると、
「こういう時代になってしまったので、ぜひ渇いている人に見てほしい。コロナ禍で弱っている人もたくさんいるはず」
とコメント。
「愛情や仲間意識、待つことの大切さが忘れられがちになっていると思います。それに春はいろんなことが終わり、いろんなことが始まる季節で、心も体も忙しい。そういう皆さんのために、この映画の上映は5月28日(金)なんです! 5月病の予防対策にもなります!!」
とコロナ禍だからこそ見るべき映画だとアピールした。