Rソックスがサンタナとマイナー契約で合意 2019年に28本塁打

日本時間3月5日、レッドソックスがレンジャーズからノンテンダーFAとなっていたダニー・サンタナとマイナー契約で合意したことが明らかになった。レッドソックスは今オフ、内外野のあらゆるポジションを守れるエンリケ・ヘルナンデスとマーウィン・ゴンザレスを獲得しているが、サンタナも内外野の全7ポジションでの出場経験がある。ただし、昨年9月に右肘の手術を受けているため、今季の開幕には間に合わないとみられている。

現在30歳のサンタナは2014年にツインズでメジャーデビューし、101試合に出場して打率.319、7本塁打、40打点、20盗塁、OPS.824の好成績をマーク。その後は打撃の粗さが災いし、伸び悩みが続いていたが、マイナー契約でレンジャーズに加入した2019年に130試合で打率.283、28本塁打、81打点、21盗塁、OPS.857と大ブレイクした。

ところが、昨季は開幕から不振が続き、右肘の不調により2度にわたって故障者リスト入り。9月に右肘の手術を受けてシーズン終了となり、15試合に出場して打率.145、1本塁打、7打点、2盗塁、OPS.511という自己最悪の成績に終わった。

レッドソックスでは現在、マイケル・チェイビスとクリスチャン・アローヨがベンチ入りの最後の1枠を争っており、サンタナの右肘が回復して万全の状態でプレーできるようになれば、サンタナもこの争いに加わることになる。アローヨとチェイビスに比べてサンタナは守れるポジションが多いため、昨季の打撃不振から脱することができれば、優先的に起用されることになりそうだ。

サンタナの加入により、レッドソックスは内外野のあらゆるポジションを守れるユーティリティ・プレーヤーを3人抱えることになる。アンドリュー・ベニンテンディの放出やジャッキー・ブラッドリーJr.の移籍によって戦力ダウンした感はあるものの、ユーティリティ3人の存在によってフレキシブルな選手起用が可能になり、むしろ戦力アップしているかもしれない。アレックス・コーラ監督がこの3人をどのように使い分けていくか注目したい。

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