PAOK・香川 欧州5大リーグ復帰のためにチームをCL・ELへ導く

香川真司

ギリシャ1部PAOKの元日本代表MF香川真司(31)が欧州5大リーグに“復帰”するカギとは――。3日(日本時間4日)に行われたギリシャカップ準々決勝第2戦のラミア戦で加入後初先発を果たし、初アシストをマークするなどチームの準決勝進出に貢献。同国紙「スポルタイム」は「彼はフィールドで多くのエネルギーを持ち、同僚にパスや自信を与えた。状態が良いことを示した」と高く評価した。

フル出場して得点につながる結果も出したことで、同紙は早くも香川の“将来”について「彼はキャリアを再構築している。彼はPAOKをトップレベルに戻るための“機会”と見なしている」と言及した。PAOKとは来夏までの契約だが、その先に目指すべきは欧州の第一線だ。

順調に活躍を重ねれば、欧州主要リーグに返り咲くチャンスがあるわけだが、実現のポイントは、いかに欧州の舞台で活躍できるかだろう。欧州各国の強豪クラブが集う欧州チャンピオンズリーグ(CL)や欧州リーグ(EL)に出場すればスカウトの目に留まる機会が増える。

PAOKは今季のEL1次リーグでオランダの名門PSVアイントホーフェンに4―1と圧勝。そこでゴールを決めたFWフリストス・ツォリス(19)は一躍、イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・ユナイテッドなど強豪が関心を寄せる存在になった。

そんなサプライズを起こしたPAOKが、来季も欧州の舞台に立てば注目が集まるだけに、香川にとっても大チャンス。ギリシャではリーグ戦の2位以内にCL、5位以内にEL、カップ戦王者にEL本戦の出場権がそれぞれ与えられる。さらなる活躍でチームを上位へと導き、自らの復権チャンスを広げることができるか。

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