バルデス故障のアストロズ FAのオドリッジ獲得の可能性も

アストロズは昨季ブレイクして先発ローテーションの柱に成長したフランベル・バルデスがオープン戦で左手薬指を骨折するというアクシデントに見舞われた。まだ復帰予定時期などは明らかにされていないものの、「MLBネットワーク」のジョン・ヘイマンはバルデスが手術を受けた場合、今季を全休する可能性があることを伝えている。アストロズはチーム内の若手投手でバルデスの穴を埋めることもできるが、外部からの補強に動く可能性もあるとみられている。

バルデスの故障により注目を集めているのが、依然としてフリーエージェント市場に残ったままのジェイク・オドリッジだ。昨季は相次ぐ故障により4試合しか登板できなかったものの、2014~19年の6年間で4度の2ケタ勝利をマークし、防御率3.88を記録。先発ローテーションの柱を任せるのはやや荷が重いが、先発3番手としてなら十分に計算できる投手である。バルデスの穴埋めとしては適任だろう。

オドリッジに対してはフィリーズやエンゼルスが興味を示していることが報じられていたものの、オドリッジは3年4500万ドル前後の契約を希望していると言われており、どの球団も獲得に二の足を踏んでいる。今オフのフリーエージェント市場で複数年契約を手にした先発投手がトレバー・バウアー(ドジャース)、タイワン・ウォーカー(メッツ)、マイク・マイナー(ロイヤルズ)、クリス・フレクセン(マリナーズ)の4人しかいないことを考えると、オドリッジの希望条件は非現実的と言わざるを得ない。

オドリッジ以外には、リック・ポーセロ、ホーマー・ベイリー、アニバル・サンチェス、ジェフ・サマージャ、コール・ハメルズといったベテラン投手たちもまだフリーエージェント市場に残っている。アストロズはバルデスが長期離脱することになった場合、現有戦力と外部の補強オプションを比較しながら、バルデスの代役探しを進めていくことになりそうだ。

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