出身はシリア、イエメン、イラク、パレスチナ──。紛争や軍事封鎖が長く続く中東の各地から、傷ついた人びとが訪れる病院がある。ヨルダンの首都アンマンにある「再建外科病院」。そこでは、自国や避難した場所で爆撃や銃撃、火災に巻き込まれ、大きなけがややけどを負った人びとが、社会復帰に向けて治療やリハビリに励んでいた。
2019年11月、作家・クリエイターのいとうせいこうさんが中東パレスチナとヨルダンを訪れ、同地で活動する国境なき医師団(MSF)を取材した。いとうさんは、パレスチナ問題や長年続く紛争の狭間に生きる中東の人びとと向き合い、多くの患者の苦悩と、全力で治療する医師たちの奮闘を見聞きして、「全員がひどく近しく感じられた」と振り返る。11日間に及んだいとうさんの中東取材を動画で紹介する3回シリーズの第2回。
第1回「ガザ編」はこちら
この取材によるルポルタージュが書籍として発刊されました。 ぜひお読みください。
『ガザ、西岸地区、アンマン 「国境なき医師団」を見に行く』
著者:いとうせいこう
定価:本体1500円+税、発行:講談社(2021/1/20)
仕様:単行本(234ページ)
初出:『群像』2020年3月号~9月号
講談社公式サイト(各種オンライン書店で購入もできます)
■本書の第一章をこちらから試し読みいただけます。いとうせいこうさんとMSF看護師白川優子の対談も掲載されています。
■MSFの関連書籍の情報は「書籍」ページに掲載しています。