阪神・藤浪晋太郎投手(27)が5日のオープン戦・ソフトバンク戦に3回から2番手として登板。4イニングを3安打2四球無失点に封じ、悲願の開幕ローテ入りへ向け大きく前進した。
威圧感のあるワインドアップのモーションが、敵地・ペイペイドームのマウンド上で映えた。直球の最速は158キロをマーク。140キロ台後半のスプリットも冴えを見せ、最強軍団ホークス打線を力でねじ伏せる猛デモに成功した。4回には連打で、6回には2つの四球で得点圏に走者を抱えたが崩れることなく後続を断った。
背番号19は「意図したアウトも多かった。カット、スプリット系もよく決まった」と手応えを語った上で「今は力いっぱい投げている。もう少しペース配分をして落ち着いた投球がしたい」と課題を口にした。
長らく復活を待望されてきた大器右腕の快投に矢野監督も終始上機嫌。「不利なカウントでも変化球でいけた。ゼロ(失点)でいけたのは収穫だし、何があっても堂々としていたのはアイツの自信の表れかな。頼もしくなってきた」と目を細めた。