ボーアがジャイアンツとマイナー契約 メジャーキャンプは不参加

日本時間3月6日、ジャイアンツがジャスティン・ボーアとマイナー契約を結んだことが明らかになった。メジャーリーグ公式サイトでジャイアンツの番記者を務めるマリア・グアルダードによると、ボーアはメジャーのキャンプには合流せず、4月に始まるマイナーのキャンプに参加する予定だという。ボーアは2015~18年の4年間で83本塁打(平均21本塁打)を記録。エンゼルスでプレーした2019年以来2年ぶりとなるメジャー復帰を目指す。

現在32歳のボーアは2013年12月のルール5ドラフトでカブスからマーリンズへ移籍し、翌2014年にメジャーデビュー。2015年は129試合に出場して打率.262、23本塁打、73打点、OPS.800を記録し、新人王投票で5位にランクインした。2017年は108試合で打率.289、25本塁打、83打点、OPS.902という自己最高の成績をマーク。しかし、その後は成績を落とし、2019年はエンゼルスで52試合に出場して打率.172、8本塁打、26打点、OPS.623に終わった。

昨季は日本プロ野球の阪神タイガースに加入し、主砲としての活躍が期待されたが、99試合に出場して打率.243、17本塁打、45打点、OPS.760と平凡な成績。高額年俸に見合った働きをすることはできず、1年限りで自由契約となった。

ジャイアンツには昨季OPS1.015をマークしたブランドン・ベルトという一塁手がいるものの、ベルトは昨年10月に右かかとの手術を受けており、開幕に間に合わない可能性がある。もしベルトが開幕に間に合わない場合、ウィルマー・フローレス、ダリン・ラフ、ジェイソン・ボスラーの3人が代役候補となるが、フローレスとラフは右打者であり、左打者はメジャー出場経験がないボスラーだけ。大手移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」は「左打ちのボーアはこのグループの左右のバランスを改善するのに役立つ。ジャイアンツにとってノーリスクの契約だ」と伝えている。

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