ソフトバンク・工藤監督は評価も…サブマリン・高橋礼が猛省したワケ

阪神戦で5回2失点だったソフトバンク・高橋礼

猛省のワケは…。ソフトバンクが誇るサブマリン・高橋礼投手(25)が6日、阪神とのオープン戦(ペイペイ)に先発し5回6安打2失点。工藤公康監督(57)は「失投もあったものの5回を78球で無四球。よかったと思う」と高評価した。

今季、先発に再転向する高橋礼は、ここまで順調に調整しており、指揮官はロッテとの開幕カード第2戦の先発に早々に決定した。

その意味について右腕は「自分がなぜロッテとの開幕2戦目に選ばれたかを考えたら、そこはやっぱり落とせないからだというのは間違いない」と強く感じている。

「3・27」に向けて「責任を持って調整していく必要がある」と気持ちは高ぶり、集中力は増している。

それだけにこの日の4回の2者連続被弾をしきりに反省した。1本目の大山にはシンカーを左翼に運ばれた。「あそこでああいう打者にシンカーを投げたら打たれるのは分かった」。さらに続くサンズに打たれた外角スライダーの選択を猛省。「外国人打者の〝手伸びゾーン〟は危険だというのは改めて確認できた。今後ミスが出ないように捕手と話をしていきたい」と肝に銘じた。

高橋礼は続けざまにこうも言った。「2者連続ってなると流れも完全に相手に行く。それがロッテだと思うと怖い。打たれてもしっかり一人で抑えたい」

勢いに乗せるとめっぽう強いロッテ。ライバルを冷静に想定、分析し、準備期間中の苦い経験を糧に本番では同じ轍を踏まぬよう自らを戒めた。

今後に向けては「球速を少しずつ上げていきたい」と、この日最速132キロ止まりだった球威を強化する。

2019年は12勝をマークして新人王。昨季は中継ぎで52試合に投げて、チーム最多タイの登板数を誇った。今年もこの男は欠かせない。

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