広島の開幕投手・大瀬良が4回零封 ファン前は半年ぶり「幸せを感じながらマウンドに立った」

ヤクルト打線をきっちり封じた広島・大瀬良

広島・大瀬良大地投手(29)が開幕に向けて視界良好だ。6日、ヤクルトとのオープン戦(マツダ)に先発し、4回無失点の好投を披露した。

3年連続3度目となる開幕投手に指名されてからの初マウンドで、最速146キロの直球やカットボールなどを駆使。燕打線を2安打に抑え「結果を残していかないとファンの皆さんもチームのみんなも『大丈夫かな?』となってしまう。何とか結果を残していきたかったのでよかった」と振り返った。

約半年ぶりとなる〝生応援〟を力に変えた。ファンの前での投球は昨年9月5日のDeNA戦(マツダ)以来、半年ぶり。さすがの右腕も「お客さんが入って、沖縄の試合とは違った空気もあったので、初回は浮いたりした」と緊張で制球を乱す場面もあった。しかし「お客さんの前で投げられる幸せを感じながらマウンドに立った」と2回以降は詰め掛けた12042人を持ち前の投球で沸かせた。

エースの順調な仕上がりに佐々岡監督も「球数を増やしながら順調に来ている。あとは細かい制球を修正してくれればいいくらい」と目を細めるばかり。「上手くいかないときもあると思うので、そうなったらそうなった時なりに抑えていく、そういう形をまた新しく見つけていきたい」という大瀬良。3月26日の開幕のマウンドに向けてさらにギアを上げていく。

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