【ダイキンオーキッドレディス】10代Vなるか 西郷真央が3日間首位キープ

通算12アンダーに笑顔の西郷真央

女子ゴルフの「ダイキンオーキッドレディス」3日目(6日、沖縄・琉球GC=パー72)、西郷真央(19=大東建託)が70で回り、森田遥(24=新英HD)と並んで、12アンダーで初日からの首位をキープした。

7番からの3連続バーディーなどで快調に単独首位を走ってきた西郷に終盤、落とし穴が待っていた。17番パー4、バンカーからの2打目はトップ気味に入ってグリーンをオーバー。「思った通りのところに落とせたけど、スピンが効き過ぎてしまいました」と3打目のアプローチは3メートルショートした。

下りのパーパットは「触っただけなんですけど」と勢いがついてカップを4メートルオーバー。返しも決まらず、痛恨のダブルボギーで単独首位からは陥落した。

それでも「考えても仕方ないと思って」と気持ちを切り替えて、首位タイのままホールアウトした。

首位として3日連続での会見を終えると「質問している時はメモを取っていないけど、全部覚えてるんですか?」と記者に逆質問。録音などでメモ以外にも記録していることを伝えると「なんだあ、めっちゃ頭いいのかと思ってました」。ダブルボギーは引きずっていない様子で、19歳らしく無邪気に笑った。

初日に「64」をマークした後にはあこがれの不動裕理(44)から「ナイスプレー」と声を掛けられ「すごくうれしくて、ちょっとニヤニヤしてました」。この日のラウンド後は同じ尾崎将司(74=I・S・T)に師事する原英莉花(22=日本通運)から「頑張って」と最終日に向け、エールをおくられた。

勝てば、同い年でやはり同門の笹生優花(19=ICTSI)に続く、ツアー17人目の10代での初優勝。「試合中は(優勝を)意識せずに、目の前のことに集中して楽しんでできればいいと思います」。今大会で目標とする永久シード(通算30勝)への第一歩を刻む。

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