巨人・戸郷が同期のスター相手に燃えた! 5回無失点に原監督「良くなっている」

無失点に抑えた戸郷

同期には負けられない――。巨人の3年目右腕・戸郷翔征投手(20)が6日の日本ハムとのオープン戦(札幌ドーム)で今季2度目の実戦登板。5回3安打5奪三振無失点と好投し、7―2での勝利に貢献した。

この日の右腕は最速149キロの直球に加え、フォークが冴えた。2回王柏融、3回西川とフォークで三振を奪うと、4回無死三塁のピンチも勝負所で落とし、得点を許さず。5回83球を投げ3安打5奪三振無失点でマウンドを降りた。

開幕2戦目DeNA戦(27日、東京ドーム)の先発を告げている原監督は「ピッチングそのものは自分の中で考えながら投げられる投手だな、という感じがしましたね」と合格点。ピンチを無失点に抑えた右腕に「簡単に点をやらないと言うね。良くなっていると思います」とうなずいた。

その右腕が「いい刺激をもらってました」と振り返ったのが日本ハム先発・吉田。「僕らの代で(秋田・金足農業で)甲子園準優勝していますし、やっぱりドラフト1位ですし。意識したなかで、できた」と同年代のスターとのマッチアップに燃えたという。

プロ通算1勝5敗の吉田に対し、戸郷は昨季9勝をマークするなど通算10勝6敗。すでに戸郷の方がプロの実績は上回っている。「去年もそうですけどフォークが今年は武器になると思うので。そのフォークが今日は調子が良かったと思います」と右腕はシーズンを見据えていた。

前回登板のDeNA戦(2月28日、那覇)に続く無失点投球にも「初回の入りの四球はひとつミスをしたら致命的。有利に進めるためにはもっといい投球ができれば」と反省も忘れなかった。20歳の右腕が、3年目の開幕に向け順調に調子を上げてきた。

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