【JRA】女性騎手・古川奈穂のデビュー週は4着が最高「思い通りに乗れず悔しい気持ちです」

阪神1Rで4着となった古川奈穂

藤田菜七子以来5年ぶりのJRA女性騎手として、今節の6日(土)、7日(日)で実戦デビューを迎えた古川奈穂騎手(20=栗東・矢作厩舎)は、6日=5鞍、7日=4鞍に騎乗し、7日の阪神1R(3歳未勝利戦)=4着が最高着順だった。

同騎手は日曜の最終騎乗(6R=6着)を終えて「思い通りに乗れず、悔しい気持ちです。実戦は間隔もタイトでスピード感も違い、一瞬の判断が難しかったです。自身の未熟さ、レースの難しさを痛感しました」と振り返り、「自分が馬をコントロールできないといけないし、距離感覚なども磨いていかないといけない。先輩方や先生がレース後に指摘してくださったことを吸収して、同じ失敗を繰り返さないようにしたいです」と課題を口にした。

また、6日の阪神1レースで同期の小沢騎手が初騎乗初勝利と派手なデビューを迎えたことにも触れ「目の前で初勝利を挙げて悔しかったですが、焦らないように。自分も初勝利を早い段階でつかみとれるようにしたいです」と前を向いた。

師匠の矢作芳人調教師は「まだまだこれから。簡単にはいかないよね。甘いことは言えない立場だから、コーナーの回り方やゲートの出し方について指導したけれど、周りはよく見えていたと思うし、1週目としては上々じゃないかな。(藤田)菜七子騎手も1勝目までは時間がかかっていたし、長い目で見てほしいね」とエールを送った。

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