スーパーGT岡山公式テストでの『特別BoP』は一定の効果を発揮。1秒前後ラップタイムがダウン

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 3月6〜7日、岡山国際サーキットで開催されたスーパーGTの公式テスト。2021年のシーズン開幕戦となる第1戦に向けたテストとなったが、オートスポーツwebで既報のとおり、今回は参加全車に、安全性を確保するための『特別BoP』と呼ばれる性能調整が行われた。この調整により、全体的に1秒前後のラップタイム抑制となったようだ。

 2020年は新型コロナウイルス感染拡大の影響により開幕戦が行われなかった岡山国際サーキットでは、2019年以来のレースとなる。全体的にタイトで、ランオフエリアも少ない岡山ではアクシデントがあった際には大きなものになることもしばしばだ。

 そんな岡山国際サーキットで行われた公式テストには、全チームに対して開幕戦を見据えた『特別BoP』と呼ばれる、通常の性能調整に加えた調整が行われた。GT500クラスでは、燃料流量リストリクターによるパワー低減、GT300クラスでは車重等に応じた特別BoP重量を積み走行した。

 2月にこの岡山国際サーキットで行われたGT500メーカーテストやGT3特別スポーツ走行では、GT500クラスは1分16秒台、GT300クラスでは1分25秒台のラップタイムがマークされていた。ただ、今回のスーパーGT岡山公式テストでは、2日間のベストタイムとしてはGT500クラスはRed Bull MOTUL MUGEN NSX-GTの1分18秒121、GT300クラスはグランシード ランボルギーニ GT3の1分26秒138と、全体的に1秒前後ラップタイムが落ちており、トップスピードも抑制されているという。

 ドライバーたちに話を聞くと、GT500クラスではリストリクターダウンにより、GT300を抜きづらいときがあるという。一方でGT300のドライバーたちは、やはり“重さ”を感じるという声が聞かれた。ただ、あまり気にならないという声もあり、そのあたりは車両にも因るのかもしれない。

 また、GT300は車重を重くすることで慣性がつき、いざ何かがあったときにダメージが大きくなってしまったり、抜きづらさを増やすことでアクシデントを誘発する可能性があり、安全面を考えると逆効果になってしまうおそれを指摘する声もあった。

 今回の特別BoPはあくまでも安全性のためのテストケースであり、GTアソシエイションによれば今回得られたデータをもとに第1戦岡山でどんな安全性への対策を実施するのか検討されていくという。また、第1戦岡山では、同様に安全性のためにタイヤ交換義務づけを行う可能性もあるとのことだ。