巨人の2メートル新人・秋広がオープン戦初マルチ安打 前夜の中田翔の“イジり”も明かす

2回に左前打を打った秋広優人

巨人の2メートル超えドラ5・秋広優人内野手(18=二松学舎大付)が、7日の日本ハムとのオープン戦(札幌ドーム)に「9番・一塁」で出場し3打数2安打の大活躍。4―1での勝利に貢献した。

0―0の2回二死一、二塁で秋広は日本ハムのドラ1伊藤の直球を左前へ弾き返した。ルーキーがつないだ二死満塁の好機で、FA戦士・梶谷が中前へキッチリ弾き返し、巨人が2点を先制した。

さらに3点リードの7回には変則右腕・鈴木健から143キロ直球を中前打。代走・増田大が出されお役御免となったが、ダメ押しの4点目につながった。

この日の試合前、原監督自ら秋広の打撃を指導。突っ込みぎみだったポイントを、懐を広く持つように助言を受けた。すぐに結果を出した新人に指揮官は「内容が良かったと思いますよ。並ではないよね。あれだけの打球ってなかなかやっぱりね」とうなずいた。

「いい感触でした」とマルチ安打を振り返った秋広。開幕一軍をグッと引き寄せた新人は前夜のオープン戦初安打後、一塁塁上で中田翔に笑顔で話しかけられた。

中田から「でけーから近くにあんま来んな」と、愛あるイジりを受けたという秋広は「テレビで観ていた方とそういう話をできるというのは、うれしいというかありがたいです」と大先輩に感謝しきり。このまま結果を重ねていけば、球団では1959年の王貞治以来となる、62年ぶりの高卒新人開幕スタメンも夢ではない。

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