2001年116勝メンバー イチロー&キャメロンが紅白戦に出場

日本時間3月8日、マリナーズはエンゼルスとのオープン戦に帯同しなかったメンバーが紅白戦を行い、2001年にメジャー最多タイとなるシーズン116勝を記録したときのメンバーであるイチローとマイク・キャメロンが出場して外野の守備に就き、打席にも入った。マリナーズの球団公式ツイッターではイチローの打席を収めた動画が公開されており、イチローは「良い選球眼だ」「たぶん犠牲フライだ」と言いながら楽しそうにプレーしている。

イチローは2回表にエース左腕のマルコ・ゴンザレスと対戦。ボール球を見送った際には「良い選球眼だ」と言って周囲の笑いを誘い、レフトへの飛球を放つと「たぶん犠牲フライだ」と言いながら一塁へダッシュ。レフトフライに倒れたが、楽しそうにプレーする姿が印象的だった。

一方のキャメロンは2回裏に救援右腕キーナン・ミドルトンと対戦。ミドルトンは48歳のキャメロンを相手に容赦なく90マイル台後半の速球を投げ込み、ゴールドグラブ賞3度の実績を誇る元オールスター外野手はあえなく空振り三振に倒れた。

イチローと対戦したゴンザレスは「紅白戦とはいえ実際の試合のようにプレーしようと心掛けていたけど、イチローが打席に入ると試合の雰囲気が一気に変わった。右翼を守っているときも、試合前に話しているときも、彼には独特なエネルギーがある。とても充実していたよ」とコメント。「笑わずにはいられなかった。笑顔でピッチングをするのはこれが最初で最後かもしれないね」とイチローとの対戦を楽しんだようだ。

マリナーズはスプリング・トレーニングに44人の投手を招待しているが、オープン戦は今のところ、9イニングより短いイニングで終了することが多く、投手の登板機会が不足していた。そのため、他球団との練習試合を組もうとしているものの、なかなか調整が上手くいかず、紅白戦を行うことに。野手の人数が足りなかったため、イチローとキャメロンが出場することになった。

メジャーリーグ公式サイトでマリナーズの番記者を務めるダニエル・クレイマー記者は「紅白戦が継続され、人手が必要な場合、OBが出場するケースがあるかもしれない」と伝えている。イチローやキャメロンが再び紅白戦に出場する可能性もありそうだ。

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