神奈川・黒岩知事の”小池虚偽報告”暴露に都民と3県民の反応は?

黒岩知事

緊急事態宣言延長を要請した1都3県の知事たちの連携の裏に、小池百合子都知事の虚偽報告があったことを神奈川の黒岩祐治知事がバラしてしまった。

今月2日に、政府に宣言延長を要請する直前、黒岩知事が小池知事に電話で「ほかの知事は大丈夫?」と問い合わせたところ、埼玉の大野元裕知事と千葉の森田健作知事の2人が「賛成している」と答えたという。だが、後に黒岩知事が2人に電話をすると、そろって「黒岩知事が賛成しているから(同調して)」と言われたというのだ。「ボクは賛成していない」と黒岩知事が話すと、2人の知事は驚いていたようだ。

翌3日の1都3県のウエブ会議で、黒岩知事が小池知事を問いただすと「先走ってしまってごめんなさい」と小池知事が詫びたという。ウソをつくことが先走ることなのか? 理解に苦しむところだが、非を認めて謝罪したようだ。

都民にすれば、また小池知事が自分の思い通りに宣言を延長させるために、得意の政治的な手腕を振るった、と思うだろう。

一方、他の3県の県民にとっては、足並みを揃えるためとはいえ、ほかの知事が賛成しているなら延長の要請を出そう、というのも釈然としない話だ。

この問題を取り上げた日本テレビ系の「ミヤネ屋」に出演していた梅沢富美雄は「知事といえば、殿様。それがそんなことでいいのか?」と、自分の判断はないのか、といった疑問を呈した。

また、弁護士の島田さくら氏は「抜け駆けをするとか、変にウソをついて話をまとめようとするのでは、(1都3県の)連携は難しくなるのではと思う」と話している。

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