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新型コロナウイルスワクチンの医療従事者向けの優先接種が8日、長崎県内でも本格的に始まった。初日は長崎大学病院(長崎市)、県五島中央病院(五島市)など五つの病院の医師や看護師らが接種した。2月から先行接種を実施している長崎医療センター(大村市)などでは順次、優先接種も進めている。
離島でも初めての接種を開始。県五島中央病院では、竹島史直院長ら60人が接種した。15日までに計約340人が1回目を終える見込み。竹島院長は「島内で感染が広がった1月には院内クラスターの危機感があった。ワクチン接種が進めばリスクが抑えられる」と胸をなで下ろした。
五島市では今後、人口数十人から数百人の小規模な島での接種方法も検討課題となる。4月下旬以降、優先接種対象の高齢者らとともに全島民に接種することも想定するが、十分なワクチンが確保できるかは未知数。接種現場を視察した市国保健康政策課の川上敏宏課長は「県と調整を続けたい。ワクチンを(船などで)島に安全に輸送できるよう、運送業者とも相談をしていく」と話した。
県によると、優先接種対象となる県内の医療従事者は1月末時点で5万8740人。3月中に計3万1200回分のワクチンを県内16病院に配分する予定。その後は国からのワクチンの供給量に応じて配分していく。