スポーツ界、価値観捉え直しを ラグビー協会・谷口真由美さん語る 新報デジタルウェブセミナー

 琉球新報デジタルは8日、国際女性デーにちなんだウェブセミナー(ウェビナー)を開いた。日本ラグビーフットボール協会理事で法学者の谷口真由美さんが「森氏の発言とスポーツ界のジェンダー平等」をテーマに講演した。 第2部では本紙記者を交えクロストークを展開した。

 東京五輪・パラリンピック組織委員会の森喜朗前会長の女性蔑視発言について、谷口さんは「全ての個人はいかなる種類の差別も受けることはないとうたうオリンピック憲章から外れており、的外れだ」と指摘。

 スポーツの成り立ちについて、大英帝国の士官養成の一環で生まれたものとして「上意下達のルールに基づいて統制するために発展してきた」と話した。そのような状況の中で、パワハラやセクハラが起こるとして「男性中心の価値観から、女性も含めたスポーツとして捉え直すことが必要だ」と述べた。

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