アストロズが先発右腕・オドリッジとの2年契約を正式発表

日本時間3月9日、アストロズはフリーエージェントの先発右腕ジェイク・オドリッジと2年契約を結んだことを正式に発表した。契約条件の詳細は明らかにされていないが、メジャーリーグ公式サイトのマーク・フェインサンドによると、契約の3年目にあたる2023年は選手側に選択権のあるオプションになっているようだ。アストロズは昨季ブレイクした先発左腕フランベル・バルデスが左手薬指を骨折し、その穴埋めが急務となっていた。

現在30歳のオドリッジはレイズ時代に3度の2ケタ勝利をマークし、2018年2月にトレードでツインズへ移籍。この年は7勝10敗と負け越したが、翌2019年に15勝7敗、防御率3.51、178奪三振というキャリアハイの成績を残し、オールスター・ゲームに初選出された。シーズン終了後にフリーエージェントとなり、複数年契約を狙うこともできたが、ツインズからのクオリファイング・オファーを受諾して残留。2年連続で好成績を残し、大型契約を目指す道を選んだ。

ところが、昨季は右肋間筋痛、胸部打撲、右手中指のマメで3度にわたって戦列を離れ、先発したのは4試合だけ。0勝1敗、防御率6.59という自己最悪の成績に終わり、評価を上げることはできなかった。それでも2ケタ勝利4度の実績を誇るオドリッジに興味を示す球団は少なくなかったが、オドリッジが3年4500万ドル前後の契約を求めていたため、なかなか本格的に獲得に乗り出す球団は現れず。バルデスの離脱で代役が必要となったアストロズとの交渉がようやくまとまった。

アストロズはザック・グレインキー、ランス・マカラーズJr.、ホゼ・ウルキディ、クリスチャン・ハビアーにオドリッジを加えた5人で開幕ローテーションを形成することになる。今季限りでジャスティン・バーランダー、グレインキー、マカラーズJr.がフリーエージェントとなるため、オドリッジとの2年契約は来季の先発要員の確保という点においても大きな意味を持つことになりそうだ。

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