本社内にオープンイノベーション施設、日立物流

日立物流(中谷康夫社長)は、パートナー企業との“知の共有、探索”、“コラボレーションによるプロジェクトの加速”を目的に東京本社4階に「LОGISTEED CAFE」を開設した。
約400平方メートルのスペーで、同社の歴史や事業をインタラクティブディスプレイを通じて知る「Exhibitiоnコーナー」、物流現場を270度展開の大画面でバーチャル見学できる「TheatreS」、ワークショップなどのイベントを行う「LxHUB」、協創プロジェクトのミーティングなどを行う「プロジェクトルーム」から構成する。
同社グループはビジネスコンセプト「LОGISTEED」(ロジスティード)のもと、物流機能の強化とともに領域拡大につながる協創戦略を推進する。これには協創パートナーの拡大やオープンイノベーションを牽引する人財育成が必須であり、その機会をつくる場として開設したもの。
2018年7月にプロジェクトを立ち上げ、20年1月に正式決定、昨年12月1日から運営を始めた。先行して開設した特設サイトと連動する。同社グループ社員を通じた予約制となるが、3週間で30社以上のパートナー企業が来場している。
サイトなどを通して一般顧客からの問い合わせや要望もある。施設では同社グループ主催のセミナーやイベントも行われ、一般公開向けにも広く情報発信していく。
担当する櫻田崇治ロジスティクステクノロジー部副部長は「パートナー企業でも物流に馴染みのない方もいる。より多くの方に当社、物流を知って頂くこと。物流センターに行く機会がなくても第一線の現場を知ってもらえる」と期待を示す。
「TheatreS」
は埼玉県春日部市のECプラットフォームセンターなど、高度に自動化された最先端の物流テクノロジーを体感できる。「Exhibitiоnコーナー」は物流全体の構造も分かりやく紹介。また、アイデアボードとして様ざまな意見や情報も共有できる。社員の改善マインドをイノベーションに結び付ける場ともなる。
物流を超えた価値創造を標ぼうする中では、多業種との連携拡大が想定される。人財の観点でも若い人達が物流への理解を深めてもらうためにもこうした発信拠点の役割は大きい。

提供元:日本流通新聞×foredge

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